赤字を出さないように会社を経営するためには、できるだけ資金繰りをスムーズにすることだといわれます。そのことは多くの経営者が耳にすることですが、では資金繰りをスムーズにするためにはどうすればいいのでしょうか。今回はそのコツとポイントについて紹介します。まず第一に考えてほしいのは、できるだけ会社の資産を増やさないようにすることです。
これは意外に思えるかもしれませんが、実際のそのとおりです。会社の経営は資産があるほど良くなるのではなく、資産が少ないほど資金繰りが良くなるのです。なぜなら、資産をいくら持っていても、それをお金として使うことはできないからです。資産はお金が形を変えた状態ですが、資金繰りそのものはお金がないと回転しません。
要するに、資産のままにしておくのはもったいないということです。現時点で回転がいいときは資産をお金に変える必要はありませんが、資金の回転が悪くなってきたときは、ただちに資産を処分しましょう。そうすれば、それをお金にかえて資金繰りに回すことができます。また、なるべく在庫を抱えないようにすることも大事です。
これも資産の場合と同じ考え方ですが、在庫をいくらもっていてもそれをお金として使うことはできません。一方、在庫はお金に変えることができるので、資金に窮してきたらそれを処分してカンフル剤として使用することができます。ここで挙げたコツは初歩的なものばかりですが、ぜひ参考にしてください。