成長企業の資金繰りの重要性

企業にとってお金は血液のようなものであり、なくなると倒産します。たとえ利益が出ていたとしても、資金がその時点で底をついてしまえば倒産するしかありません。資金繰りが悪化すると、銀行からの融資に頼ろうとしますが、状況がかなり悪化した時点で銀行に融資をお願いしても断られる可能性が高いでしょう。倒産寸前の企業にお金を貸すところはありません。

早い段階で資金繰りが悪化していることに気づいて、相談をすることが重要です。成長企業ほど、資金繰りは重要になってきます。成長スピードがはやいほど、出て行くお金も一気に増えるからです。出て行くお金が増えても、成長しているのだから入ってくるお金のほうが大きいのではと考える人もいます。

入ってくるお金のほうが出て行くお金よりも大きくても、倒産することがあります。これを黒字倒産と呼びます。なぜ黒字倒産が起きるのかというと、出て行くお金は一瞬で出て行くのに対して、お金が入ってくるには時間がかかることがあるからです。例えば、企業の収入が1000万円、支出が500万円あったならば、500万円の黒字です。

しかし、500万円が先に出て行き、1000万円が入ってくるのは6ヶ月後になるようなケースでは、6ヶ月の間はマイナス500万円の状態になります。この500万円をなんとかしなければ企業は倒産してしまうことがあります。せっかく利益が出ていて企業が成長過程にあるのに、資金繰りで失敗すればすべて台無しです。経営者は会計や法律の知識を必ずしも身に付ける必要はありませんが、専門家の力を借りるようにしましょう。

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