資金繰りと聞いてそれほど景気の良い話を思いつく方は多くないでしょう。会社の経理・財務職で業務をしていると必ず出てくるのが資金繰りです。これは、無借金会社には必要ないといったスキルではありません。ただ、無借金会社での資金繰りと半分自転車操業しているところでの資金繰りとではその手法には似て非なるところがあるのは事実です。
ここで言う、無借金会社とはギリギリ借り入れをしていない会社という意味ではなく現預金が潤沢にある会社をイメージしてください。また、反対に自転車操業をしている会社は逼迫しているものの倒産等の危険性は無いものをイメージしてください。計画倒産をする為の絵図を描くわけでありませんので子安心ください。一番大きな違い、それは、無借金会社は単にお金の出し入れを把握する為のマイナスに陥らない為の自己管理表であるのに対し、借り入れをしている会社のそれは、銀行等融資先に対し、自社の経営状況を報告する資料であるという身内に見せるのか他人に見せるのかの違いです。
身内に見せるのには特に自社の計画・予測に上乗せを入れる必要はありませんが、融資先に見せ、それをもとにお金を借りるわけですから、会社の売上げ実情をそのまま正直にお伝えすればよいというものではありません。営業のノルマではありませんが、100%達成できる計画書では現在の借入金を返済するので精一杯であれば、この不景気であっても得意先開拓が成功したものとして120%、130%の売り上げ増を盛り込み、現在の融資返済が滞りなく進むことをアピールしながらも開拓資金として更なる借入れを行えるような資金繰り表の作成が要求されます。世の中には台所事情の違う企業がたくさんありますので、自社の財務にだけ目を向けるのではなく、会社四季報等に載っている上場企業の財務諸表などを見て日々勉強したいものです。決済代行の請求代行のことならこちら