クラウドファンディングというのは、比較的新しい概念だと言えるでしょう。しかし、その仕組みは古くからあるものと大きな違いはありません。例えば、何らかの事業を行うときに出資してもらい、それを元にして事業を行って出資した人にリターンを与えるというのは、株式会社の基本的な仕組みです。クラウドファンディングでは先に資金を集めて、その資金を元にして事業を行いますから、会社設立をするために出資して、その会社が成功してから利益を分配してもらうのと違いはないと言えるでしょう。

それにもかかわらずクラウドファンディングという概念が普及してきた理由は、会社に出資するほどの大きな金額が必要なことが挙げられます。例えば数万円くらいで出資すると言ったことが可能です。これができるようになったのは、情報技術が進歩したからだと考えられます。現在ではいろいろなプロジェクトについてインターネット上で調べることができるようになってきました。

ウェブサイトでどのようなプロジェクトがあるのかを調べて、気に入ったものがあれば出資することが可能です。クラウドファンディングの「クラウド」は「多くの人」あるいは「群衆」という意味です。多くの人に対して情報を提供することが必要となりますが、その一部を担っているのが情報技術だと言えるでしょう。パソコンやインターネットが一般化してきたことによって、クアウドファンディングは普及してきたと考えられます。